安井幼稚園年少さん ジュースをいれよう

 

コップ型に切り取った画用紙を用意し、クレパスと絵の具を使ってジュースに見立てて制作しました。

 

 

年少さんの絵画指導では、子どもたちが絵の具に慣れ親しむことを一番の目的としています。すでに子どもたちは絵の具に対して抵抗感はなく、十分に楽しむことができているようです。

 

 

ここでいう楽しむというのは、どろんこ遊びと同じような感覚のことです。ただ、どろんこ遊びと少し違う点は、何かのイメージを持って絵の具という道具を使っているということです。その子なりの目的意識を持ち始めていることは、オレンジやりんごといった具体物を言葉にしながらそれらを描くために絵の具を使っていることからも想像できるとおもいます。といってもまだまだ子どもたちはスクリブル(なぐりがき)の時期にあるので、乱暴なことをしているように見えるかもしれません。大人が見て理解できるほどに表現することは難しいことです。

丁寧な作業を子どもたちに強要するのではなく、どのようにしてその乱暴な時期を通過してもらうかを私たちがつくってあげたいとおもっています。

 

 

 

 

先生がいろんな形のコップ(画用紙をコップ型に切り抜いたもの)を用意しておいてくださいました。

その中から好きな形のコップを選び、クレパスで果物やチョコレートなどの好物をコップに詰め込んでいきます。

 

 

この子はブドウジュースを作ろうとしているのかな。

 

 

 

 

クレパスをしっかり持って、ひとつひとつのモチーフを力強く描いています。

 

 

 

 

 

 

みんなためらうことなくどんどん描いていきます。

こんなふうに絵が描けたら楽しいだろうなあと、ちょっとうらやましくもなったりして。

 

 

 

 

何かが描けたらすぐに見せてくれます。

 

 

 

この子の手を見ているだけで涙がこみあげてきそうです。

 

乱暴に見えても子どもの描いた絵を私たちがよく観れば、ひとつひとつのタッチに子どもの想いが見えてくることがあります。ただよく観れば必ず見えるというわけではありませんし、わからないときはわからないままなのですが、できるかぎり子どもの想いをすくいとるように心がけ、その子に対して私たちが興味を持てば、子どもの制作意欲をかき立てることにもつながっていくはずです。

 

 

 

「酸っぱそう」「辛そう」と子どもが言うように、色から味覚を感じていたことは大注目です。このようなアンテナを張り巡らせることができている子どもたちに私たちが学ぶことはたくさんあります。

 

 

 

 

 

 

おいしそうなジュースが出来上がりました。

イチゴやブドウがたっぷりはいった特性ジュース

 

 

どんなもんだい!

 

「おいしそうなジュースができたよ!」