この春から通いはじめた年少さんのKくんは、じっと座っていました。何を描いていいのかピンとこない様子です。やす子先生が、「まあるいもの、なあ〜んだ?」と問いかけると「ふうせん!!」とこたえ、色とりどりの風船を描いてみせてくれました。
「油彩転写」なんていうと耳慣れない言葉ですから難しく考えてしまうかもしれません。でも4歳の男の子がみごとな作品を作っています。みなさんも、一度チャレンジしてみてはいかがですか。
絵を描くことがどんなに楽しいか子どもたちに気づいてほしい、そんな願いがこの課題にこめられています。絵を描くことがどんなことなのかまだ知らない年少さんの子どもたちだからこそ、絵の具に親しみ、絵を描くことのおもしろさにどんどん触れていってもらいたいものです。やりたい子はおおいにやってもらい、ためらう子は座って見ていてもらうだけでもいいのです。けっして子どもの手を持って無理に描かせるといったことは慎みたいものです。