この春から通いはじめた年少さんのKくんは、じっと座っていました。何を描いていいのかピンとこない様子です。やす子先生が、「まあるいもの、なあ〜んだ?」と問いかけると「ふうせん!!」とこたえ、色とりどりの風船を描いてみせてくれました。
「油彩転写」なんていうと耳慣れない言葉ですから難しく考えてしまうかもしれません。でも4歳の男の子がみごとな作品を作っています。みなさんも、一度チャレンジしてみてはいかがですか。
用意するものは
○ 油絵の具1本
黒か黒っぽい色。メーカーは問いません。
○ ペインティングナイフ
なければ割り箸などでも代用できます。
○ 紙
コピー用紙A4程度
○ くぎ
割り箸や鉛筆などでも代用できます
1:コピー用紙に油絵の具の黒をしぼりだし、ペインティングナイフで薄くのばします。
2:1の紙とは別にもう1枚のコピー用紙に鉛筆で自由に下描きします。
3:コピー用紙をもう1枚机におき、そのうえに1の紙を塗った面を下向きにして重ねます。
4:2で下描きしておいた紙をさらに重ね、くぎなどでおおらかになぞってください。
5:重ねた紙をはがしたらできあがり。
6:そのあと水彩絵の具で着色するのもおもしろいものです。
下描きした紙と、油絵の具を塗った紙をはがします。
油絵の具をべったり塗りすぎると失敗します。
よく伸ばして少し乾かして(10分程度)からのほうがきれいに仕上がります。
着色する前の子どもたちの作品はこんな感じです。
木のふたやガラスの透明感を伸びやかなタッチで表現しています。
ワインのビンを描いたSくんは「色は変えたろ!」といって緑で描きました。
アルコールランプがモチーフです。
油絵の具の黒の汚れも意外な味わいになっているのが油彩転写のおもしろいところ。
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