子どもたちとともに外へ出てキラキラを探す時間をもちました。意外なものも含め、たくさんの発見をしてくれたようです。
子どもたちがみつけたものは、砂、水、空、太陽、ジャングルジムなどの遊具、サクランボの実、葉、電気の光、窓葉の隙間から木漏れ日。
私を木の下へ導き、体を左右に揺らせてみるとキラキラすると私に教えてくれた子もいました。ただ眺めるのとちょっとだけ自分なりの工夫をするのとでは、絵を描くときにも結果はおおいに違ってきます。
キラキラを探しています。
真剣です。
子どもは砂をキラキラだと言いました。
この枝もキラキラだと言いました。
どこがどうキラキラなのか。
でもこの子にとって真実なのです。
最初はみな砂なら砂というように同じことをくり返していましたが、少しずつ自分が発見したものを言葉にするようになっていきました。子どもたち自身がキラキラすると感じたものを言えるようになっていくのです。もしかすると、大きな声で言う子の中で、自分も言っていいんだと感じている子がいるかもしれません。安心とか自信でしょうね。絵を描くときも、自分以外の人の「これでいいんだ」という反応を待っている子もたくさんいるでしょう。
お部屋に帰って発見したキラキラを絵の具で描きます。
大人ならどうするでしょう。
この子は指を使ってリズムをとっていました。
キラキラを表現するためのリズム。
ピアノを弾いているかのような指の動きが印象的でした。
この子はなにかの形をイメージしながらゆっくり丁寧に描いていました。
でも大人の目には何が描いてあるのかまったくわかりません。
わからないからといってこの絵はだめなのでしょうか。
この真剣な姿勢を見れば誰が批判的な言葉を発することができるでしょう。
キラキラしたものを探してその発見を描くという課題でした。
むちゃくちゃな絵がたくさんでてくるかもしれないと覚悟していましたが、けっしてそんなことはなく、みな真剣に表現に立ち向かっていたので感動しました。それぞれの作品をご覧ください。いい作品はもっとあったのですが、ほんの一部をお見せします。
多くの子が自分の作品を持って見せにきます。
やったよ!
見て!
子どもたちの表情に自信がうかがえます。
私は制作の前の導入で、<風>を話題にし、音、におい、湿度などに触れることを話しました。五感(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)を使って物事を見る、感じるということを伝えたかったのです。また、見る(視覚)を遮断すること(目を閉じる)で、音(聴覚)が少し敏感に、いままで聞こえなかった音が聞こえたりします。意識的にそうすることができているかどうかわかりませんが、子どもの発言から、もしかすると私たち以上に感じているかもしれないとおもえることがあります。
私たちも耳を澄ませて、見ることから観ることへチャレンジしてみましょう。
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しお (日曜日, 05 6月 2011 00:33)
ゆういん先生、こんばんは。
「キラキラ探し」素敵ですね!
枝も木漏れ日も砂も「キラキラ」に見える子供達・・・。
良いなあ~。
その感受性をどこかに落として来て早数十年、という感じがします。
それぞれの絵もとても素敵ですね。
私は上から3番目の緑のキラキラの絵がとても好きですv
子供達から学べる事、沢山ありますね。
私も落として来た感受性をもう一度探しに行きたいです。
you-vi (日曜日, 05 6月 2011 01:20)
しおさん、ありがとうございます。
いいでしょ。
しおさんは落としてきたっておもってはるけど今も自分の中にありますよ。
しおさんの撮る写真にちゃんと写ってます。