毎年恒例のスチレン版画。
スチレンボード(B5)にお父さんのお顔を彫ります。
まずマジックでお父さんのお顔を描いていくのですが、その時点ですでにとてもおもしろいものができています。みんなそれぞれの表情で、どれひとつとってみても同じものはないくらい個性的です。けっして個性的であれと言っているわけではありません。結果として、個人が自身の感性で、正直に制作していることが尊いとおもうのです。
なかには隣の子の描く絵に影響を受ける子もあります。その子はまだ自信がないのかもしれませんし、隣の子の絵がいいとおもえてそれを自分も描きたいと感じたかもしれません。似ているということは、いいところを観察し表現することができているということでもあります。なかには考えるのがじゃまくさくてという安易な子もいるでしょうが、いずれにせよ、途中で投げ出すことなく最後まで描きあげることができているという事実を見落としたくありません。
彫る前の版もこのままとっておきたいくらいいいのができています。
お父さんのお顔が小さくなった子もいますが、体や身の回りのものなども登場し、描くのはほぼ順調に進みました。
こんなのができたよと見せてくれます。
でも大変なのはこれからです。
彫り作業のはじまりです。
このお父さんは、怒っているのか、考え事をしているのか。
振り返るような表情がいいですね。
うまく彫ることができるよう祈ってます。
子どもたちにとって彫りは大変です。作業をしても進み具合が見えてこないし、手は疲れてくるし。
子どもたちはじっくり丁寧に彫っていました。
また持ち方を変えたりして、彫り方に工夫をしている子もみられました。
ボードを割ったり、途中で投げ出す子もなくみんながんばりました。
多少穴が開いても裏からテープでとめれば大丈夫ですし、あまり神経質になりすぎず、刷り上がりを楽しみに版画の醍醐味を味わいましょう。
刷り上がった作品は、ブログにアップしますのでどうぞ楽しみにしていてくださいね。
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