運動会でやった玉入れの様子を描きました。
画材は、墨汁、割ばしペン、細筆、綿棒を使い、その後着色する予定です。
今回は墨汁で描くところまでをご紹介します。
玉入れしているところを「自由に描きなさい」と言っても苦手な子にとってはどこから手を付けていいのかわからないということになってしまいます。私たちはなんらかのきっかけを提示し、子どもに絵を描く動機を持ってもらう工夫が必要です。
安井幼稚園ではいつもさまざまなイメージトレーニングをします。
むずかしいことではありません。玉入れを再現するように体を動かしてみるのです。
そして、描く直前に描きはじめのポイントだけを指示します。そのあとのことは子どもに任せるというか託します。私たちは、その子が感じ考えたことを絵にして教えてもらうような気持ちで接することが大切だとおもっています。
実際、最初の一筆に困るというパターンはけっこうありますが、いったん描きだせばそのあとは案外次々と描いてくれるものです。
描きだしのポイントは、描きやすいところから描くというのが基本と考えてもらえばいいとおもいます。今回でいえば、手から描くのが一番描きやすいかもしれません。でも、今回は先生の申し出もあり、きっかけとしてふんばる足から描こうということになりました。子どもたちの反応に期待と不安もありましたが、子どもたちは注意しながら描いていました。
玉入れの様子を足から描く。
ここまで決められていてもできてきた絵はみんなそれぞれです。
私たちは子どもに対し、描き始め以外ではどうしなさいというような指示はほとんどしていません。子どもの描きたいように描いてほしいのです。描きたいように描いてもらうためにどんな準備をするかが私たちの仕事かもしれません。
今回は約1時間半、墨汁で描きあげるところまでで時間が来ました。
これから着色していくことになっています。
途中ですが、何点かご紹介します。
かごと同じくらいにものすごく足の長い子とたくさんの玉が転がっています。
傍若無人に振る舞うかのような勢いのある人とたくさんの子に玉もいっぱい飛び交っています。すごい迫力ですね。
玉を手に持ってこれから投げようとしているのでしょうか。
楽しそうですね。
人の顔も黒く潰れていますが靴や靴下も描かれています。
かごには玉がいっぱい。
かごを見ているのでしょうか、上向きに描かれた顔は自分。
玉が画面いっぱいに描かれています。
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