侑胤の写生 「電車のとおる端」

 

一時期、山に入って岩や植物を描いていましたが、宇治川近くの木やグランドは以前からよく描いてきたモチーフです。すぐ近くを走る鉄道もそんな頃からずっと気になっていたにもかかわらず後回しになっていました。

そもそもはじめからここを描こうとおもって来たのではなく、今年の日展出品作のための取材に来ていたときのことです。日も暮れかかり、そろそろ帰ろうかと道具を片付けていると、白く四角い箱がふたつ、ふと目にとまりました。よく見ると線路の向こう側にもひとつ小さめの箱がありました。

「むちゃくちゃかわいいなあ」

以前から気になっていたのはこいつだったんだ!

すぐに1枚写生しましたが全くダメでした。

 

 

 

同じ場所で、ふたつの箱にしぼってこんなのも描いてみました。

でもちょっとちがうような気がします。

 

10月に日展作品を出品するまでは、外よりアトリエにいることのほうが多くなるでしょうから、ここの写生はもう少し先にもう一度描くことになりそうです。そのときはまたそのときの姿を見せてくれるんでしょうね。

気分転換に行くのがいいかもしれません。