子どもたちに技法を伝授してそれで終わりというだけではどうにも物足りません。この子たちがどんな絵を描いてくれるのかに私は興味があります。だから技法は技法として楽しめばいいし、そこからどこへ飛んでいこうがその子の気分のおもむくままを私は見ていたいとおもっています。
そんな私が受け持つ絵画指導で生まれた作品をご覧ください。
ドリッピングで絵の具をたらし、にじませた跡もありますが、そのうえからガツンと描いてこの迫力。
まるで微生物が動き回る顕微鏡を覗き込むような、なんともいえないこの画面。
大きな筆遣いで広い面を塗り尽くしています。そこへ意図的なのか偶然なのかオレンジ色のドリッピングがまるでカオス。
絵の具を流した跡やにじみも見えますが、それ以上に大きな宇宙の広がりが感じられるようです。
何かの足跡かとおもわせるようないきいきとしたタッチで描かれています。
これはいったい何を描こうとしたのか。
このコンポジションがたまらなくおもしろいですね。
黄色が強烈な光を発しているようです。
次はどうしようかとひと休み。
完全に腰を据えて描いています。
何をおもって見せに来てくれるのか、子どもたちは誇らしげです。
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げこっちゃん (水曜日, 05 10月 2011 18:51)
素晴らしい作品達ですね!
それと同時に教室の床に何も敷かずに絵の具で描かせているのが素晴らしいです。
我が教室では考えられません!やってみたいです(^^;)
私は未だ捕らわれの身です(T_T)
you-vi (水曜日, 05 10月 2011 19:40)
げこっちゃんさま
ありがとうございます。
この子たちの描く絵が大好きです。
私もこんなふうに描きたいといつもおもうのですが、どうも邪念がはいってきますね。
床に直接画用紙を置くかどうかは先生の考え次第なんですよ。
私が指示しているわけではありません。
任せています。
制作風景のブログでも紹介しましたが、が〜っとはみ出して描いてもオッケーなんです。
むしろはみ出すぐらいに描けという感じです。
楽しいですよ。
げこっちゃんさま、早く元気になってくださいね。