侑胤の写生 「川の木、こんなん絵になるんかな」

 

日展制作にかかる前、夏の川岸に生えるどうしようもないような木々を描いていました。

次行ったときには河は明るくすっきりした印象になっているなんていうことがしばしばおこる、ちょっとよそ見すればいつの間にか切り倒されてしまうような木です。

一本の木が凛と立つかっこいいものではなく、葉っぱだけの植物やら、ゴミやらが絡みついてごちゃごちゃです。なんでこんなもん描いてるんや、とおもうのですが、川の光と木のシルエットがとてもきれいに感じたのです。

 

4号程度の小さな写生です。

画材は木炭、水彩絵の具、クレパスを使いました。

 

 

 

少し大きめの画用紙(F8号)にも描いてみました。木炭、水彩絵の具などを使って現場で描いた写生です。

ちょっと丁寧に観ようとおもって描いたのですが、中途半端な写生になってしまいました。

 

 

 

 

これは前の写生よりもっと大きく観ようと描いたのですが、まったくたいした変化もなく、ぼんやりとしたねむい写生になってしまいました。

 

 

 

 

写生がうまくいかないまま現場ではなくアトリエで画面にあたってみました。

小下絵です。小下絵にしてみたところでぼんやりしたものしかできません。まだ何を描きたいのかはっきりしていないということでしょう。

 

 

 

 

日の暮れに観た印象を思い起こし描いてみました。ちょっと気分が出て来たかともおもいますが、ここまで黒くはないような気がしてこれはここでストップ。

 

 

 

もっと自分の感じた空気が描けないものかと試みました。

これまでで一番自分の感じたものに近いかも、という気がしますが、もう少し探ってみたいところです。