日本画体験教室へ、母娘で来て下さいました

 

日本画体験教室に母娘で来て下さいました。

 

娘さんがいらっしゃる京都へ福岡から旅行に来られ、当教室の日本画体験教室にて作品を仕上げられました。

近畿圏以外からの方ははじめてです。しかもお母さんと娘さんのお二人での参加です。

お花屋さんでかわいいコスモスを見つけたので描いていただきました。

 

 

描かれる前に、鉛筆の持ち方、スケッチの始め方など説明させていただきます。鉛筆の持ち方ひとつでスケッチが変わりますよ。がんばらないスケッチでリラックスして描きましょう。


鉛筆でスケッチした後、トレーシングペーパーで写し取り、骨書き(こつがき)をします。

墨をすって、心を鎮め、面相筆で線を整えます。

 

 

骨書きが終われば、絵の具を溶いて着色にかかります。

日本画の場合、顔料を絵皿にとって膠(にかわ)で溶きおろし、塗りやすくするため水でお好きな濃度に薄めます。

絵の具を溶くこと自体はそんなに難しいことではありませんが、チューブから絞り出すのとはちがいますからほんの少し時間を要します。

 

 

娘さんは花びらの縁が少し赤紫色のコスモスを選ばれました。

白と赤紫のコントラストがきれいな花です。

ぼかしながら色に変化を持たせておられます。

 

 

お母さまはピンクに赤紫の縁取りをしたようなコスモスを選ばれました。

はっきりした色調の花です。

線状の葉を何度も塗り重ね、そのカーブを細い筆で慎重に描かれていました。

 

 

 

 

 

 

娘さんの作品は、背景の調子に変化をつけることで、コスモスのお花やつぼみが生命のオーラを放つような表現をされました。

 

 

 

 

 

 

お母さまの作品は、強い色調のお花と葉のしなやかさを自然で伸びやかに表現されました。

 

鉛筆のスケッチから始まり、骨書き、顔料での着色まで、日本画の制作の行程およそ3時間を体験していただきました。

0号の小さな画面なので額装してお家に飾ってもかわいいですね。

 

日本画体験教室は随時募集しております。

詳しくはこちらのページをご覧ください。

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コメント: 2
  • #1

    スナフキン (木曜日, 27 9月 2012 12:16)

    母娘で絵を描くなんて素敵ですね。実にうらやましい。

  • #2

    ゆういん (木曜日, 27 9月 2012 22:56)

    そうですね。
    以前にも、母娘でという方が来られました。
    そう言えば、男子はないですね。
    私も息子と絵を描くことなんてありませんし。