絵を描くことがどんなに楽しいか子どもたちに気づいてほしい、そんな願いがこの課題にこめられています。絵を描くことがどんなことなのかまだ知らない年少さんの子どもたちだからこそ、絵の具に親しみ、絵を描くことのおもしろさにどんどん触れていってもらいたいものです。やりたい子はおおいにやってもらい、ためらう子は座って見ていてもらうだけでもいいのです。けっして子どもの手を持って無理に描かせるといったことは慎みたいものです。
最初は人差し指のさきっぽに絵の具をちょいとつけてひとつふたつ
二本指で画面をお散歩したり
手のひら全部を使ってみたり
指ではじくようなタッチで描いたり
こすりつけるようにしてみたり
私が描いたよ!
絵の具に染まった手をものともせず見せてくれます
どうだい、この手を見よ!
次から次に絵を見て、手を見て
みんなやったな〜
この授業で私が観ていたポイントをあげてみます。
○絵の具に触れるかどうか。
○導入の際に私がやった指先で描くことをまねっこできるかどうか。
○指先で描くことから自分なりに工夫、発展させられるかどうか。
できなかった子も心配するほどのことはありませんので、しばらく見守ってあげてください。
指を使っての点描と絵の具を指先で引き延ばすこと、こすりつけることができています。
手のひら全体を使っての手のひらスタンプは控えめです。絵が汚れることを避けたのか、それとも手が汚れることが嫌なのかもしれません。しかし、色といい空間といいバランスがとてもよい作品ができました。(いい作品を作ることが目的ではありませんが)
まるで現代美術の平面作品のような印象です。美術館にあれば3才の子が描いたものと気づかないかもしれません。色鮮やかに大胆でエネルギッシュな作品ですね。
気持ちいい!
「やらない」と言う子には「見てたらいいよ」と無理強いはしません。でもみんながやりだすとやってみようと始める子も出てきます。手では触れないけど他の道具があればできる子もいます。ブロックなどをスタンプにしてみてもいいですね。
人のような姿が見えます。私。海へ注ぐ河のような流れも描かれています。3歳児さんはまだ言葉でうまく説明できないのですが、はっきりとした映像を想い描いているようです。
指先を使った点々から始まって手のひら、そしてここという場所へ集中的に色をたたきつけています。この子の想いをのぞいてみたいものです。
子どもたちの描く絵は、いかにのびのびと元気よく潜在意識を外へ放出するか、ということだと考えていただいて結構です。潜在意識の中にはいいこともあるでしょうがモヤモヤしたわだかまりのようなものも含まれているかもしれません。
それも一緒くたにして吐き出してしまうことで、精神の浄化を促すことになります。
私たちは子どもたちに絵を教えようとするより、そのサポートをするつもりで接していけばいいということでしょう。
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しお (月曜日, 30 5月 2011 12:52)
ゆういん先生、お久し振りです。
新しいブログは写真が沢山で見やすいデザインですね♪
年少さんの作品、とても良いですね。
子供達が楽しそうに取り組んでいる様子が伝わって来て
微笑ましい気持ちになります。
私の幼稚園年長さんの姪も絵を習っています。
絵はまだ見せて貰っていませんが、色を自分で染めたと
いう鯉のぼりを見せて貰いました。
私自身、子供の頃お絵描きが好きだったので絵を習って
みたかったなあ・・・と懐かしい気持ちになりました。
これからも素敵なブログ楽しみにしています。
you-vi (月曜日, 30 5月 2011 13:57)
しおさん、ありがとうございます。
ご無沙汰しております。
ホームページが新しくなってしおさんが初のコメントです。
姪っこさんも絵を習っておられるんだ。
年長さんならちょうどこの子たちと同じようにかわいいときですね。
今年度年少さんとの初めての授業だったのでどんな反応をしてくれるかとおもいながら臨みました。すぐにうちとけてくれた子どもたちに感謝です。
楽しく、そしてただ遊んだだけで終わらない時間にしていきたいです。
これからも見守っていてください。
Hiram Gorgone (金曜日, 03 2月 2017 22:02)
Good post. I'm experiencing some of these issues as well..