スチレンボードを版にしてお父さんのお顔を刷ります。
1回で刷り上げるところまではいきませんので、描きあげるところまでの様子をご紹介します。
日々日常のこととともに親の存在もあって当たり前とおもっていることがあります。お父さんがモチーフのこの日に、今あることすべてはけっして当たり前ではないということを子どもたちにちょっとふりかえってもらいたい気持ちがありました。
子どもたちはお父さんのことをしっかり思いうかべて描いてくれたようです。
刷り上がった作品は後日ブログでご紹介するつもりです。
何を描くときであっても基本になるのはじっくり観ることです。モチーフが目の前にあれば実際に観察し、なければどんな細かなことでも逃さない気持ちで頭の中に思いうかべてみることです。それができればきっと描きたい気持ちが自然とあふれてきます。
眼鏡をかけているお父さん。
ちょっとおこりっぽいのかもしれないお父さん。
ぼんやりしているお父さん。
にこやかなお父さん。
強そうなお父さん。
おしゃべりしているお父さん。
お顔が小さくなってもダメだと言わないでくださいね。小さく描いた子らのお父さんの認識の仕方は空間的で、お父さんが好きなこと、何かをしているところといった状況を含めて思い浮かべ描いています。お父さんのいる状況(空間)を自然体で見ている結果かもしれません。
お父さんが釣りをされているところでしょうか。
ていねいに描けていますね。
私(侑胤)は父にほおずりされたときのヒゲの感触を覚えています。子どもの柔らかな肌に(51才の今となっては厚すぎる面の皮ですが)お父さんの堅い髭はジャリジャリと痛く心地よいものではありませんが記憶に刻まれてしまうようです。
子どもたちの絵を見ているとやはり髭を描く子がたくさんいました。それも点々といった表現にとどまらず、ひとつひとつ強いタッチで描いてあってとても堅そうです。
できないと言っていた子も横についてお話しをすると描き始めてくれました。ちょっとした手がかりやきっかけが子どもたちを動かせてくれます。
お顔を描くのは似させたいと思うと難しくなってしまいます。目をつむって頭の中でお父さんのことをしっかり思い出してみましょう。
素直に描けばみんなが楽しめる絵ができることでしょう。
子どもたちは笑顔で見せに来てくれます。
今回はスチレンボードにお父さんのお顔を描いたところまでです。
彫って刷るのはまた次回のお楽しみ。
刷り上がりを心待ちにする私です。
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