
墨とわりばしペンでトウモロコシのひとつぶひとつぶをしっかり描いていこうというのが今回の主旨でした。
根気のいる作業ですが、子どもたちはがんばってくれました。というよりむしろ、楽しんでいたような気さえします。

トウモロコシのひとつぶを描くと次のひとつぶ、また次ということのくり返しです。その単純な作業を繰り返すごとにつぶがたくさん連なってきます。

子ども自身予想もしなかったかもしれない、つぶの集合体としての新たな形が見え始め、それは有機的で生き物のようにも見えてきます。そのうえたくさん描くとなんだかがんばった感もでてきてうれしいものです。

子どもたちはどんな気持ちで描いているんでしょうか。
計り知れない奥行きを感じ、興味がつきません。

退屈そうな単純作業の繰り返しであったはずのものが、描き進めることでおもしろさを感じ始め、不思議なことに集中力も高まってくるようです。

トウモロコシなのか新しい生物なのか、画面いっぱいに広がる生命力に圧倒されます。

つぶつぶはいったいどこまで続くんでしょうね。

「こんなに描いたよ」と見せてくれます。

葉っぱは服を着ているかのようにぴたっと描かれていたり、ひげは勢い良く多少荒っぽく描かれているように見えます。ひとつぶの丁寧さと葉っぱやひげの表現のコントラストがとてもおもしろく感じました。

水彩絵の具で色を付けるのも真剣な面持ちですね。

いったいいくつのつぶが描かれたのでしょう。
気が遠くなるようにもおもえますが、みんなで描くと楽しくもなってくるのがいいですね。

友だちよりたくさん描いてやるぞとがんばった子もいるでしょうね。ひとつぶごとに現れてくる形をレゴを積んでいくように自由に操ろうとしていたかもしれません。みんながやっているからやっているという子も中にはいるかもしれませんが、これだけがんばってくれたことに私は感動しました。
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